【妊娠初期編】これだけは知っておきたい「やることリスト」

初めての妊娠では、喜びを感じるとと同時に、未知の世界に踏み込んだ不安もたくさん感じます。

私も妊娠が分かった時は「嬉しい」という感情しかなく、舞い上がっていました。しかし、時間が経つにつれて自分の体に起こる不快な症状が増えていく絶望と、赤ちゃんに悪影響を及ぼす行為や手続きの事など、知らずに後で後悔したらどうしようという不安でいっぱいになりました。

そんな不安を経験したからこそ、同じ思いを抱えている妊婦さんの助けになればと思い、妊娠中に知っておきたい「やることリスト」をまとめました。

今の時期にやってはいけないことは?すべきことは?やっておくと良いことは?といった不安は解決できると思いますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください!

妊娠中のやることリスト <初期編>

妊娠2ヶ月(4~7週)

エコー検査で胎嚢、卵黄嚢、胎芽が確認でき、早いママでは心拍の確認ができる時期です。

まだ妊娠に気が付きづらい時期ではありますが、赤ちゃんの器官が形成されるとても大事な時期なので、妊娠が分かったら以下のことに注意して生活しましょう。

妊娠2ヶ月のTo doリスト
  • つわり対策をする
  • 葉酸を積極的に摂取する
  • 感染症対策をする
  • 禁酒・禁煙をする
  • 薬の服用やレントゲン撮影は医師に相談する
  • 正常な妊娠か産婦人科を受診する
  • 体調が悪い場合は職場に伝えておく
つわり対策をする
主なつわりの種類を知り、みんなのつわりの乗り越え方を参考にしてみてください。ですが、つわりの症状は本当に人それぞれ。周りと比べず、自分が少しでも楽になれる方法が正解です。
思うように食事がとれず不安になるかもしれませんが、この時期はまだ胎盤が完成していないので、心配はいりません!赤ちゃんはまだ小さく、卵黄嚢からの栄養でしっかり成長してくれます
とにかく無理は禁物なので、症状が少しでも辛い場合には、必ず医師に相談しましょう。仕事をしているママは、母健連絡カードを病院で書いてもらうことで、職場へ休憩や休業を申し出ることができます。
葉酸を積極的に摂取する
葉酸を摂取することで、初期に起こる奇形発症のリスクを低減することが分かっています。
また、葉酸には赤血球を作り出す働きもあるので、貧血になりやすい中~後期や血液から母乳がたくさん作られる授乳期まで、継続して摂取したい栄養素です。
葉酸が多く含まれる食べ物は、ほうれん草、モロヘイヤ、アスパラガス、ブロッコリー、枝豆、レバー、いちごなど。食べ物からだと摂取量が不足しがちなので、サプリメントから追加で摂取することをおすすめします。
感染症対策をする
妊娠初期に特に注意したい感染症は「風疹」です。初期に感染すると、胎児が「難聴」「白内障」「先天性心疾患」などをもって生まれてくる可能性があります。
風疹は予防接種で防ぐことができますが、妊娠中は接種できません。血液検査で抗体が少ないと分かった場合には、パートナーや親族に接種してもらたり、極力外出を避けて感染しないように注意しましょう。
その他の感染症についても、妊婦は重症化リスクが高くなる場合がある上、飲める薬が限られてしまいますので、細心の注意が必要です。
禁酒・禁煙をする
妊娠中にアルコールを摂取すると、胎盤を通して赤ちゃんに運ばれてしまいます。その結果、赤ちゃんが、「低体重」「顔面を中心とした奇形(小頭症・小さい顎・低い鼻梁等)」「脳障害」となってしまったり、出生後に発達障害を抱えたりする場合もあります。
妊娠中の喫煙も、早期破水や早産などのリスクが高まり、大変危険です。また、副流煙による影響も大きいので、パートナーや家族も禁煙することが望ましいです。
妊娠が分かったらすぐに禁酒・禁煙をしましょう!
薬の服用やレントゲン撮影は医師に相談する
薬の中には、胎盤を通して赤ちゃんに運ばれ、胎児の発育に影響を及ぼすものがあります。特に妊娠初期は重要な器官が作られる大事な時期なので、奇形を起こす可能性が高いです。
すべての薬が赤ちゃんに影響を及ぼすというわけではありませんので、医師に相談して安全な薬を処方してもらいましょう。
レントゲン検査に関しては、ほとんどのものは妊娠中でも安全に受けることができるようです。
しかし、検査によっては許容量を超える可能性もあり、緊急性や重要性を医師が判断した上で実施する必要がありますので、必ずレントゲン検査の前には妊娠していることを伝えましょう
正常な妊娠か産婦人科を受診する
異常妊娠をしている場合、すぐに医療的な処置が必要な場合がありますので、月経予定日の2週間後を目安に産婦人科を受診してください。
異常妊娠には次のような種類があります。
  • 異所性妊娠(子宮外妊娠)・・・受精卵が通常とは異なる場所に着床してしまった状態です。胎嚢が大きくなり破裂すると命に関わることもあるので、放置するととても危険です。
  • 流産・・・妊娠22週未満で赤ちゃんが死亡してしまった状態のことです。放置すると出血や感染の原因となるので、手術によって排出する場合が多いです。
体調が悪い場合は職場に伝えておく
つわり等の妊娠初期症状で苦しいママが多い時期です。症状が辛い場合は、上司に妊娠を伝え、必要な配慮をしてもらいましょう
私は妊娠2ヶ月でつわりが始まり、さらに腎盂腎炎で歩けないほどの腰痛に襲われました。まだ何があるか分からない時期なので、職場に報告するのは気が引けましたが、直属の上司にだけ伝え、休みがちになっても仕事がまわるように配慮してもらいました。

妊娠3ヶ月(8~11週)

つわりがピークになる時期です。ママの体は辛いですが、赤ちゃんは確実に成長しています。

心拍が無事に確認できたり、エコー写真で全身がしっかり映ったり、母子手帳をもらいに行ったり、「お腹の中に赤ちゃんがいる」ということをようやく実感できるママも多いのではないでしょうか

妊娠3ヶ月のTo doリスト
  • 産院選び・分娩予約をする
  • 役所に妊娠届を提出する
  • 母子手帳・健診費用補助券をもらう
  • マタニティマークをつける
  • マタニティ下着をつけ始める
  • 親族に妊娠報告をする
  • 出生前診断を検討する
産院選び・分娩予約をする
希望する分娩方法、自宅からの距離などを考えて、お産をする病院を探し始めます。人気の産院は妊娠3ヶ月のうちには分娩予約が埋まってしまうこともあるので、早めの行動が大事です!
出産はまだまだ先の事だと思いがちですが、産院選びに失敗したという話はよく聞きます。今のうちからどんなお産にしたいか考え、自分が満足できる方法で産める産院を探しましょう!
役所に妊娠届を提出する

提出の時期に明確な決まりはなく、病院で妊娠の診断を受けたら、いつでも提出可能です。

赤ちゃんの心拍が確認できる5~8週のタイミングで、役所に提出するよう病院から指示されることが多いです。

母子手帳・健診費用補助券をもらう

役所に妊娠届を提出して受理されると、母子手帳妊婦健診にかかる費用の補助券をもらうことができます。

母子手帳は妊娠中に何かあったときに、お母さんと赤ちゃんの状態を知るためにとっても大事なので、外出する際は必ず持ち歩くようにしましょう。

また、妊婦健診の費用は残念ながら自費です。健診の際には補助券を忘れないようにしましょう!

マタニティマークをつける

役所に妊娠届を提出するとマタニティマークのストラップをもらうことができます。

マタニティマークは飾りではありません。まだお腹が出ておらず、傍目からは妊婦であることが分からない初期こそ、マタニティマークを付けておくことが大事です。

外出先で体調が悪くなった時、事故に巻き込まれて病院で処置を受ける時など、妊婦であることが分からないと適切な配慮・処置が受けられない可能性があります。

自分の体と赤ちゃんを守るためにも、マタニティマークを付けておくと安心です

マタニティ下着をつけ始める

早い人は胸のふくらみを実感し始めます。乳腺の発達を邪魔しないよう、早い時期からゆとりのあるマタニティ下着をつけることをおすすめします。

また、きつい下着の圧迫でつわりの症状が悪化したり、不快だと感じることがあればマタニティ下着に変えてみると緩和されるかもしれません。

マタニティ下着を選ぶ際は、お腹まですっぽり覆ってくれる暖かいものや、通気性に優れた素材のもの、締め付けの少ないものなど、自分に合ったものを選ぶのもポイントです。

親族に妊娠報告をする
赤ちゃんの心拍が確認でき、流産の確率が減ってくるタイミングで、近しい親族に妊娠の報告をする方が多いです。
心拍が確認できてから、安定期に入ってから、赤ちゃんが産まれてから、など妊娠報告のタイミングは人それぞれなので、みんなに合わせる必要はありません。
参考までに、自分の親に妊娠報告をしたタイミングは次のとおりです。病院で心拍を確認した後、という方が一番多いですね。私は妊娠検査薬で陽性が出た次の日に母親にだけ言いました。
【3000人にアンケート】親への妊娠報告 いつ?どう伝えた?|ゼクシィBaby (zexy.net)

夫の親に妊娠報告をしたタイミングは次のとおりです。こちらも病院で心拍を確認した後のタイミングが一番多いようですが、自分の親と比べると少し遅めのタイミングで報告している人も多いです。

【3000人にアンケート】親への妊娠報告 いつ?どう伝えた?|ゼクシィBaby (zexy.net)
出生前診断を検討する
赤ちゃんの先天的な異常や病気を知るための検査です。主な種類は次のとおりで、それぞれ検査を受けられる時期が決まっていますので、この時期から実施するかどうか夫婦で話し合っておきましょう。
  • 血清マーカー検査(クアトロテスト):15~17週
  • NIPT(新型出生前診断):10~16週
  • 絨毛検査:11~13週
  • 羊水検査:15~19週

どこの病院でも受けられるわけではないので、希望する場合は検査を受けられる病院を探しておくとよいです。

妊娠4ヶ月(12~15週)

つわりが落ち着き始めるママは、食べ過ぎや動きすぎに十分注意してください。

初期流産の心配も大幅に減る時期ではありますが、無理は禁物です!

妊娠4ヶ月のTo doリスト
  • マタニティウェアの準備をする
  • 妊娠線対策を開始する
マタニティウェアの準備をする

妊娠4ヶ月は、多くの妊婦さんがお腹のふくらみを実感し始める時期になります。

締め付けの強いパンツ等は、場合によっては体調悪化につながる可能性もありますので、早めにマタニティウェアを準備するといいかもしれません。

妊娠線対策を開始する

妊娠線は、急激な体型の変化に皮膚の膨張が追い付かず、皮膚の表面の組織が断裂することによってできます。

妊娠線ができやすい場所は、お腹・胸・太もも・お尻です。できるかどうかはママの体重増加や体質、肌質によるものが大きいです。

一般的には7ヶ月頃から顕著に現れると言われていますが、早い時期から急激な体重増加に注意し、皮膚にクリームを塗って保湿をしておくことが大事です。

やっておいて良かったこと

できればやっておきたいTo doリスト
  • 医療費控除の準備をしておく
  • パパに協力してほしいことを伝える
医療費控除の準備をしておく

妊娠や出産にかかる費用は医療費控除の対象となります。妊婦健診や出産時等の入院にかかった費用は、必ず領収書を保管しておくようにしましょう。

また、通院の際の交通費も対象となるので、記録しておくと後で便利です。

パパに協力してほしいことを伝える
妊娠中のパパの行動で一生の付き合い方が変わる、と良く言われます。
とは言っても、妊娠中のママの体の変化や、ホルモンによって乱れた心の浮き沈みをパパが理解するのはとても難しいことです。自分でもびっくりするような変化がたくさん起こる時期ですので、しっかり言葉にしないとパパには伝わりません
今自分はどんな状況でどんな気持ちなのか、どんなサポートをしてもらえると嬉しいのか、ぜひパパや周りの家族に伝えてみてください。

最後に

この記事では、妊娠初期にやっておくことをリストにまとめました。赤ちゃんとの生活を想像しながら、楽しく準備を進められるといいですね。

無理は禁物ですので、自分ひとりでやろうとせず、周りの人のサポートを受けながら準備をしていきましょう。

妊娠中期・後期編については別の記事でまとめていますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

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